2007年9月2日日曜日

集中講座第1回 バレル

今回から4回かけて、ダーツの各パーツと飛びへの影響について備忘録的にまとめてみたいと思います。

まず第1回は「バレル」。ダーツのパーツの中で一番重要な地位を占めるパーツです。

バレルの種類は素材、形状、重さで分けられると思います。
このうち重さは通常1本16g~18gがスタンダードで、ほとんどのダーツバーなどではボードの保護の為20gを上限としています、そのほか練習用に軽量ダーツがあります。

1.素材
素材としてはほとんどの場合タングステン合金かブラス(真鍮)。
軽量モデルにはZERO DARTSが出しているアルミ製、ステンレス製のものがあり、またそれ以外ではタマリダーツなどが採用しているニッケルシルバー合金もあります。

 1)タングステン
大部分のバレルで使用されているタングステンは素材的に、鉄の2.5倍と大変重い金属で、さらに炭素とくっつくと金属では最も硬くなるため、細いダーツが作れるなど、デザイン上の自由度が高くなるため、現在主流となっています。
タングステンと銅やニッケルの比率が80%というものが多いですが、90%や97%と言うものもあります。
ただし、あまり硬くしすぎると構造的にもろくなり、割れたりすることもありますので、純度が高ければいいわけでは有りません。

 2)ブラス
Harrowsの1000円台モデルに使用されていたり、またほとんどの廉価版ダーツに使われているブラス(真鍮)については、素材に鉛の成分が含まれています。使用後には必ず手を洗うようにしましょう。

 3)アルミ製、ステンレス製
通常のバレルは16gくらいでフルセットで18gくらいですが、アルミやステンレスを使ったZEROダーツの場合3gとか9gという超軽量のためセットでも5gとか11gとハウスダーツよりも軽いダーツを作れます。
力で投げるスローイングの癖を矯正する練習用ダーツとして使われたりするそうですし、普通に使っている人もいます。ハウスダーツから移行する人にはいいのかもしれませんが、普段使わないダーツで練習するメリットが私には感じられません。


2.形状
形状はストレート、スタンダード、トーピード(魚雷型)、グリップを追求したものに分けられます。

 1)ストレート型
外径は6~7mmくらいと、フライトやティップのねじ山を考えるとギリギリの細さまで細くしたもの。すべてはグルーピングのために細さを追求した物です。
ぼくのダーツで言えば、R.I.PやTUNGSTENがこれにあたります。
ストレートであるため、グリップをしっかりしないとすっぽ抜けたりするので、グルーブに工夫を凝らしたものが多いですが、グルーピングに関しては最強です。

 2)スタンダード
重心部が最も太く外径7~8mmのもので、自然にグリップできることを心がけているもの。TRIPLEIGHT等日本製のバレルに多く見られるデザインです。指の掛かりがよく、細さも追求できると言う日本人好みのバランス型バレルですね。うちにあるバレルで言えば、CLUBとBUZZがこれに当たりますね。

 3)トーピード型
魚雷型と呼ばれる前重心のモデルで投げやすさを追求した物ですね。指で押せるのでかなり投げやすいです。ウチで言えばASSASSINはどちらかといえばトーピード型の特性を持っています。

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